文化ごと神輿を担ぐ。日本のお祭り文化に貢献する宮田宣也さんに日本のお祭りの将来について話を聞いた。

2018/10/06

この前、盆踊りの佐藤さんにもお話を伺えたからもう少しお祭りのことを知りたいな。
そう思って、お祭りのことを掘り下げていたら、
地方のお祭りを盛り上げ、自身で御神輿職人をされている宮田宣也さんと出会いました!
 

宮田さんの普段の生活

スタイル
STYLEはライフスタイルにフォーカスを当てたメディアですので最初の質問として、宮田さんの普段の生活をお聞かせください!
宮田さん
普段は朝から夜までずっと工房での製作・修理や、祭りについての活動の仕事をしていますね。
スタイル
お忙しい中、取材を快諾してくださりありがとうございます。
ちなみに、夏場はお祭りが多いと思うのですが、いつお祭りに足を運んでいるのですか?
宮田さん
お祭り時期は春から秋でまでの週末に行くことが多いです。

御神輿職人としてのこだわり

お神輿

スタイル
御神輿職人として、御神輿を製作する際のこだわりを教えてください。
宮田さん
今は、御神輿の修理を依頼される機会の方が多いです。
スタイル
そうなんですね!ちなみにどのような御神輿を修理させるのですか?
宮田さん
例えば、約150年前に作られた御神輿の修理依頼がきたりしますね。
スタイル
実際にそれを修理するときのこだわりはありますか?
宮田さん
御神輿は大前提として美しく、壊れないように作られています。それに加えて、構造上表に出ることがないため僕ら職人にしか分からないような部分も修理が必要な時もあるのですが、細部の作り込みをするのですが、これは次に修理する誰かへ思いを繋げるという行為だと思っています。
スタイル
思いですか?
宮田さん
そうですね。どこかの職人さんが150年前に御神輿を作っていて、その御神輿を僕が修理してもしかする150年後に誰かに修理されるかもしれない。その時にこのお神輿がどんな風に扱われてきたのか、どんな風に考えて作られてきたのか。その思いを伝える。少なくともそういうこだわり・思いみたいなものを持って仕事をしています。
スタイル
思いという面において、宮田さん自身がブログで発信しているのもその理由が大きいですか?
宮田さん
お祭りにも色々な関わり方があるので、次世代へと伝えなければならないことが沢山あります。その手段としてブログを書いています。
スタイル
ブログを通してどのような人に発信していきたいですか?
宮田さん
まず、お祭りに関わることがない普通の人はお祭りの未来について考えないと思うんです。しかし、お祭りが好きな人の中で『地元の祭り』をどうしていこう、もっとよくする為にはどうすればいいのかと悩んでいる人は多くいる。そんな人たちと僕の視点で感じたことを発信、またはシェアしていきたいなと思っています。

海外での御神輿文化

外国 海外 お神輿 宮田

スタイル
海外でもお祭りを開催している宮田さんですが、日本と海外でお祭り文化の違いは感じましたか?
宮田さん
一回も御神輿を担いだことがないような人たちばかりの国なので最初は何から始めればいいか分からなかったです。ヨーロッパでは宗教観の違いもあります。その中でお神輿がどう受け入れられるか,文化として面白いと思ってもらえるかの方法を仲間達と考えながら行ってきました。
スタイル
僕も海外で宗教観の違いというのを感じたことがあります。
宮田さん
そうですね。しかし、ただお神輿の担ぎ方を教えるだけであれば日本でも一回もお神輿を担いだことがない人が多い場所でもお神輿を上げた事があるので言葉が違ったり、今まで誰もやったことがない事はあまり問題ではありませんでした。それよりもどういう風にお神輿や神事を扱い伝えればいいのか。僕たちが伝えたいものは一体何なのかを神主さんや他の祭りを継承している先輩方に相談して、自分で納得してから開催を決定しましたね。

文化継承という、宮田さんの使命

外国 海外 お神輿 宮田

スタイル
お祭りという文化を次世代に繋げるために、多くのお祭りに参加しそのサポートを行なっている宮田さんですが、宮田さんの役割・使命は何だと思いますか。
宮田さん
はい。僕自身にも地元のお祭りというものがあります。しかし、僕が歳をとっていつかできないということになると御神輿が上がらなくなってしまうかもしれない。お神輿の文化を次の世代へ受け継がなければ,数百年続いてきた祭は無くなってしまうんです。そのような状況は全国の各地域でも起こっています。今の世代が本気になって次の世代に繋いでいかなければならないと思っています。
スタイル
今の世代が次の世代に文化を継承していくためには、何が必要だと感じていますか?
宮田さん
まずは、今の世代が繋がっていかないといけないと思っています。ここで踏ん張らないと潰れてしまう地域があり、その地域だけではどうにもならないことがあるんです。だからこそ、同じ悩みを持っている人を繋げていく必要があると感じています。無くなってしまうかもしれない祭りに対して、今を生きる僕たちが責任を持ってもう一度未来への投資をしていかなければなりません。
スタイル
今の世代が繋がるために必要なことはなんですか?
宮田さん
それは、言葉にすること声に出すことだと思います。実は全国にはお祭りが好きな同世代の仲間たちががたくさんいて、そのことは地元にいるだけでは意外とわからない。これから、お祭りが好きだということを感覚だけではなく声に出し,それぞれが繋がっていくことが大切だと思っています。

宮田さんにとって「お祭り」というLIFESTYLEは?

約束を守る日

絶対にお祭りをしなければいけないと誰が決めたわけではないけれど、また来年この日だけはもう一度みんなで同じ場所に集まり約束を守る。
どんなお神輿が担がれ,どのように動くのかでわかる。素晴らしい一年を過ごす事ができれば,お神輿は本当に美しく動くんです。
祭りがここまで継承されるまで様々な困難があったと思います。
祭りが今この時代まで継承されるには様々な困難があったと思います。戦争すらも乗り越えて祭りを行い、続けてきた。そうやって今まで文化を継承してきたことは僕たちの誇りであり、来年の祭への目標や生きる意味だと思うんです。

藤村さんはそう語った。

お祭りの文化継承を第一に考える。宮田さんをSTYLEは応援します!

押田はるか 著

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